近年、注文住宅やリフォームの現場で人気が高まっているのが「造作風洗面台」。既製品にはないデザイン性や温かみのある雰囲気を持ちながら、フルオーダーの造作洗面台よりも手軽に取り入れられると注目されています。
素材や収納、照明まで自分好みにコーディネートできるため、洗面所を“見せる空間”として演出したい人にもぴったりです。この記事では、造作風洗面台の基本、人気が高まっている理由、既製品との違いについてわかりやすく解説します。
造作風洗面台とは?
「造作風洗面台」とは、オーダーメイドの“造作洗面台”のような雰囲気やデザイン性を取り入れつつ、既製品を基盤にして仕上げるスタイルの洗面台を指します。
造作風洗面台は、造作の良さをうまく取り入れつつ、既製品を用いることで施工しやすく、コストも抑えられる点が特徴です。「造作の雰囲気は欲しいけれど、オーダーは価格や手間が気になる」という人にぴったりのスタイルといえます。
造作風洗面台が人気の理由は?既製品との違い
まずは、造作風洗面台が人気の理由、既製品との違いについて紹介します。
洗面空間をインテリア化するニーズの高まり
近年、洗面所は単なる身支度スペースではなく、家の印象を左右する“見せる空間”として注目されるようになっています。
SNSやインテリア誌でも、家具のような佇まいを持つ洗面スペースが人気で、素材にこだわった天板やシンプルで洗練されたボウル、木製キャビネットなどがトレンドになりつつあります。こうした流れにより、気軽に取り入れやすい造作風洗面台の需要が高まっています。
既製品と造作風の違いとは?
既製品の洗面台は、使いやすさや収納力など“機能性中心”でデザインが統一されているのが特徴です。
一方で造作風洗面台は、素材選び、収納のレイアウト、照明計画、鏡の形状など細部に至るまで自分の理想を反映しやすく、空間全体に馴染むデザインに仕上げやすい製品になっています。
さらに、完全造作と比較すると施工難易度が低く、費用を抑えられる点も魅力。デザイン性とコストバランスの良さが支持されています。
リフォーム・新築市場における造作風洗面台のニーズ
住宅リフォームや新築市場では、コロナ以降「洗面所を家の“顔”として整えたい」というニーズが強くなっており、検索トレンドでも「造作風 洗面台」のキーワードは上昇傾向にあります。
在宅時間が増えたことで、生活空間をより自分らしく整えたいという意識が広がり、インテリア性の高い洗面台への関心が一段と高まっていると考えられます。
造作風洗面台のメリット・デメリットは?
造作風洗面台には、選び方や施工によって注意すべきポイントもあります。ここでは、導入前に知っておきたいメリット・デメリットをわかりやすく整理します。
メリット
造作風洗面台のメリットとしては以下があります
デザインの自由度が高い
木目、モルタル、タイル、石調など、空間のテイストに合わせた素材選びができ、既製品にはない雰囲気を演出できます。
インテリアとの統一感が出る
造作風の洗面台は家具のような佇まいが特徴。リビングの近くや玄関脇に配置しても違和感がなく、家全体のインテリアと自然に馴染みます。
既製品よりも高見えする
天板の素材や扉の質感、取っ手のデザインまでこだわれるため、手軽に“高級感”や“ホテルライク”な仕上がりを実現できます。
カスタマイズ性がある
収納の形状、ミラーキャビネット、水栓金具、照明などを自分好みに組み合わせられるため、生活スタイルに合った使いやすい洗面空間がつくれます。
コストを抑えられる場合もある
完全造作よりも施工が簡易なため、素材や仕様の選び方によっては費用をコントロールしやすく、予算に合わせた設計が可能です。
デメリット
造作風洗面台のデメリットとしては以下があります。
既製品より価格が高くなる場合がある
選ぶ素材や組み合わせによっては、既製品よりも費用が高くなるケースがあります。デザイン性を優先するほどコストアップしやすくなります。
施工者によって仕上がりに差が出ることも
カウンターと壁の取り合い、タイルの納まりなど、細部の施工精度が見た目に大きく影響します。経験のある施工業者を選ぶことが重要です。
水まわりならではの耐久性・メンテナンスに注意
木目調のカウンターや無垢材を選ぶ場合、防水処理が必須。素材によっては水ジミやカビ対策を定期的に行う必要があります。
将来のリフォームで同じ仕様を再現しづらい
造作寄りの仕上げにすると、後から同じ素材や寸法が手に入りにくく、部分交換が難しくなる可能性があります。
納期・打ち合わせが長くなりがち
素材選定やミラー・照明の組み合わせなど、仕様決定に時間を要する場合があります。リフォーム日程に余裕を持って計画すると安心です。
造作風洗面台には、このようなメリット・デメリットがあります。メリットが非常に大きな製品ではありますが、デメリットを抑えるためには製品選びが重要です。次の項目では、造作風洗面台を選ぶ際のポイントについて解説します。
造作風洗面台を選ぶ際のチェックポイント
造作風洗面台は自由度が高い分、選ぶべき項目も多く、後悔しないためには事前のチェックが欠かせません。ここでは、導入時に押さえておきたいポイントを4つに整理して解説します。
間口・カウンターのサイズと壁仕上げの相性
洗面台の間口(幅)は、空間とのバランスを左右する重要な要素です。
一般的に 750mm〜900mm が使いやすいサイズとされますが、設置場所の広さや動線に合わせて検討する必要があります。
また、壁から壁にぴったり納める「壁間設置」を選ぶ場合は、実寸とカウンターサイズに誤差が出ないよう採寸が必須。仕上げ材(クロス、タイル、塗装など)によっても厚みが変わるため、施工計画と合わせて慎重に確認しましょう。
素材・質感(木目調、モルタル調、タイル仕上げ)
造作風洗面台の印象を決める最大のポイントが素材の質感です。
・木目調 × マットな人工大理石カウンター
・モルタル調 × ブラックの水栓金具
・タイル貼り × 真鍮(しんちゅう)ハンドル
など、組み合わせ次第で雰囲気が大きく変わります。空間全体のテイスト(北欧、ナチュラル、ホテルライク、インダストリアルなど)と統一して考えると、仕上がりにまとまりが出ます。素材や質感の自由度が高いのが造作風洗面台の魅力のため、家のテイストを踏まえて、統一感のある素材・質感を選定しましょう。
収納・鏡・水栓・メンテナンス性のチェック
造作風洗面台は見た目の自由度が高い分、使い勝手の設計にも注意が必要です。
・ミラー裏収納の有無
・引き出し収納か開き戸か
・カウンター上を広く使えるか
・水栓の掃除のしやすさや水ハネ対策
などを事前に確認すると、見た目と実用性を両立した洗面台に仕上がります。毎日使う場所だからこそ、“メンテナンスのしやすさ”も選定ポイントに加えましょう。
コスト・メンテナンス・将来リフォーム性
造作風洗面台は既製品よりもこだわりやすい反面、素材次第では費用が上がることがあります。カウンターや扉材のグレードを調整しながら、予算とのバランスを取ることが大切です。
また、木目やタイルなどは経年変化を楽しめる一方で、メンテナンスや部分交換が必要になる場合も。将来リフォームする可能性がある場合は、カウンターだけ交換可能か、既製パーツが流用できるかなど再現性も考慮しておくと安心です。
自由に組み合わせてつくる造作風洗面。TOTO「ドレーナ」の魅力は?
完全な造作よりも手軽で、既製品よりもデザイン性を高めたい──そんなニーズに応える製品として注目されているのが、TOTOの造作風洗面化粧台 「ドレーナ」 です。
ドレーナは、造作のような自由さと既製品の機能性を両立させたシリーズで、理想のデザインを楽しみながら、毎日使いやすい洗面台を実現できます。ここでは、その魅力を3つのポイントに分けて紹介します。
豊富なデザインバリエーション
ドレーナは、天板・キャビネット・ボウル・ミラー・水栓などを組み合わせて、造作風の雰囲気を自由にコーディネートできるのが大きな特徴です。
・木目調、ホワイトキャビネット、マットなカウンターなど豊富な素材
・床材や壁材、住まいのインテリアに合わせて選べるカラーバリエーション
・カフェのような落ち着いた雰囲気から、ホテルライクな高級感まで表現可能
▲木目調キャビネット × 陶器製広ふかボウル
▲ホワイトキャビネット × 陶器製ベッセル式ボウル
既製品とは思えない自由度で、自宅のテイストに合わせて好みのデザインを叶えることができます。
高い清掃性や収納力
見た目だけでなく、使いやすさ・衛生面でも優秀なのがドレーナの魅力です。
使いやすい水栓と、広くて深いボウル
「陶器製広ふかボウル」は、すべり台ボウルやお掃除ラクラク排水口(抗菌・防カビ仕様)を搭載し、使いやすい工夫をたっぷり備えました。左右に動く水栓とホースでさらに便利に使えます。
水に強く傷が付きにくいカウンターや、アクセントパネル
カウンター表面は、お手入れしやすいメラミン材。アクセントパネルは、目地のない一枚パネルなので、お手入れもサッとふくだけ。
たっぷり入るキャビネットと鏡裏収納
収納キャビネットは、出し入れしやすい2段引き出しなど使い方に合わせてぴったりの形を選べます。鏡裏はすべて収納スペース。コンセントを配するなど使い勝手を高めました。
ぴったりサイズに調整できる、ひろびろ使えるカウンター
空間にぴったり納まり、ゆったり使えるカウンター。衣類などもおける広さで、カウンター下のオープンスペースもムダなく活用できます。
“造作風の見た目”と“お手入れのしやすさ”を同時に満たしてくれる点は、毎日使う場所だからこそ大きなメリットといえます。
「困りごと」「悩みごと」から設計した圧倒的な使いやすさ
ドレーナは、ユーザーのリアルな悩みをもとに開発されている点も特徴です。
・もっと作業スペースを広く使いたい
・家族で使うと物が散らかる
・掃除しやすい洗面台が欲しい
・朝の準備を効率よく済ませたい
などの声を反映し、手の届きやすさ、収納の高さ、動線など細部にこだわって設計されています。単に“おしゃれ”なだけでなく、日々の使いやすさを徹底的に追求しているのがドレーナの強みです。
ドレーナは既製品でもクラフト感のある、自分らしい洗面空間を表現できる製品です。造作風洗面台が気になっている方は、ぜひ以下のサイトから詳細をチェックしてみてください。
【自由に組み合わせてつくる造作風洗面。TOTOのdrena(ドレーナ)】
drena(ドレーナ)の商品情報はこちら
まとめ
造作風洗面台は、デザイン性と使いやすさを両立できる“ちょうどいい”スタイルとして、リフォーム・新築どちらでも人気が高まっています。“造作のように見える洗面台を、もっと手軽に、自分らしく”そんな願いを叶えたい方は、ぜひ造作風洗面台の導入を検討してみてください。
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